2008年08月12日

世紀末の詩



『家なき子』『高校教師』『ひとつ屋根の下』などの企画・脚本を手がけたヒットメーカー、野島伸司が1998年につくったテレビドラマ。

一般には「駄作」という批評が多い。視聴率が伸びなかったからだ。しかし僕はとっては、このドラマこそ彼の最高傑作であると思う。

このドラマは、いわば大人向けのおとぎ話である。

花嫁に逃げられた青年と、教授職を追われた老科学者。自殺をしようとしたまさにそのとき、ふたりは偶然に出会い、物語ははじまる。

ふたりは海辺の小さな町はずれの倉庫にこもり、潜水艦づくりに没頭する。なぜ潜水艦をつくっているのかは最後まで明らかにされない。

そしてふたりの周りで、さまざまな「愛」のストーリーが展開していく。それも恋愛に限らず、親子愛などを含んだ包括的・普遍的な愛である。

基本的には一話完結である。全11話。

さまざまなカタチの「愛」をまのあたりにして、竹之内豊演じる「野亜 亘」と、山崎努演じる「百瀬 夏夫」が、毎回「愛とは何か」を真剣に議論するシーンがある。

愛とは何か。やはりこれは永遠のテーマなのだ。

僕自身、いまだに酒を飲みながらそんな議論を真剣にしていることがある。ドラマの中で、あの山崎努が眉間にシワをよせ、かすれた声でまじめに「愛」を語る。こっけいでもあり渋くもあり、また哀しみも漂う名演である。

しかし先述したようにこれは大人のためのおとぎ話。かなりメルヘンチックで現実離れした物語である(もっとも、「愛」に対する指摘は、残酷なまでに鋭い)。

そのあたり、生理的にダメな人もいるだろう。しかしハマる人にとっては、涙なしでは見られないドラマである。そして一度ハマったが最後、何年たっても尾をひくドラマである。

Amazonのレビューに書いてあったが、これはVHSのみ、まだDVD化されていないらしい。DVD化を僕も切に願う。後世に残すべきドラマ
posted by にあごのすけ at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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