2008年09月24日

理由なき反抗



若くして死んだジェームス・ディーンの映画のひとつ。

タイトルどおり、とにかく理由もなく反抗しまくるのである。

ジェームス・ディーン演じるジムは、飲酒、ケンカ、無謀運転などに明け暮れる不良少年である。理由はない。実は反抗する相手も定まっていない。これは反抗というよりも「あがき」に近い。

ではどんな理由であがいているのかというと、これもはっきりしない。もっとも実際に、十代の頃のやけっぱちな行動など、本人も他人も理由なんてあまり考えないだろう。

「若気の至り」

あとになってそう思い出すだけだ。

しかし、制作者の意図としてこの「理由なき反抗」の理由を示唆するシーンがある。

学校の社会見学でプラネタリウムに行くシーン。スクリーンには宇宙の一生について映し出される。そしてこんなナレーションがつく。

宇宙は誕生し、やがて終わりが来る。宇宙の終わりが来る日には、もちろん人類も滅亡する。いや、とっくに滅亡しているだろう。人間の一生、人類の歴史なんてとてもはかないものだ・・・・・・云々。

主人公ジムの友人プレイトウが最後に、このプラネタリウムに銃を持って立てこもる。

結局プレイトウは警官に撃ち殺され、泣きすがるジム。彼を慰める両親。

映画のイントロとラストにプラネタリウムを持ってくるあたり、プラネタリウムでのナレーションがこの映画のメッセージのようにも思えてくる。

つまり、人生なんてしょせんはかないものだ、何をやっても結局のところ「人生の無意味さ」に対する悪あがきにすぎないのだ、と。

ただひとつ気になることは、警官に撃ち殺されたプレイトウだ。英語書くとPlato、つまりプラトンのことである。

プラトンと言えばギリシアの哲学者だ。プラトンはこう唱えた。

「この世は不完全なものだらけである。完全な世界は、死んだあとの「あの世」にあるのだ」


制作者は彼の名前の中に、人生への一縷の望みを含ませたかったのだろうか。
posted by にあごのすけ at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。