2009年01月20日

睡眠薬考(前編)

僕が睡眠薬(睡眠導入剤)を服用し始めたのは3年ほど前である。

精神科に行ってうつ病と診断され(自分に昔からうつの傾向があるのは自覚していたのでさして驚かなかった)、抗不安薬、抗うつ剤といっしょに睡眠薬を処方された。

別に眠れなかったわけではない。いつもバタンキュウと深い眠りに落ち、寝覚めは悪かった。問題は眠る時間帯にあった。

午前4時くらいまで眠たくならないのである。午後10時台に眠たくなることはあったが、午前12時になると目がさめてしまう。昔、0時〜8時の深夜のコンビニでバイトしていた影響があるのかもれない。しかしウチはもともとそういう家系で、母も祖父も午前4時まで起きているのが常だった。

それはよくない、朝方の生活パターンに切り替えましょう、ということで処方されたのがコレ。

ハルラック 0.25mg×2錠

悪名高い?ハルシオンのジェネリックである。精神科に通うようになって知ったのだが、睡眠薬はその作用速度や期間によって何種類かに分類できる。

超短期型。短期型。中期型。長期型。

ハルラック(ハルシオン)は超短期型である。説明書には、「身の回りのことを済ませてから服用しましょう」とある。つまりそれだけ効き目が速い。5分とたたないうちにめまいがしてくる。眠くなるというよりは、風邪で高熱を出したときの朦朧状態と似ている。

しかし慣れというのは恐ろしい。耐性がついたのか。飲んでも眠れなくなる。超短期型のせいか、2時間もたてば元通り、目がパッチリ。もし眠れたとしても悪夢を見て目がさめることが多くなった。

「悪夢で目がさめるんです」

するとコレが追加された。

ラボナ 50mg×2錠

いちおう中期型に分類されているようだが。後述するが、果たしてラボナを睡眠薬と呼んでいいものか。

これは真似しないでほしいのだが(僕だって意図的にやったわけではないのだが)、ラボナを飲んで30分ほど起きていると、効果がドッと現れて急に気分が楽になる。もう怖いものなしである。朦朧状態であることに変わりはないが。

しかし、ハルラックとラボナを飲んで、悪夢は見なくなったが、やっぱり3時間ほどで目がさめてしまうのである。もしも朝まで眠れたとしても、目がさめたら全裸になっていたとか、奇妙なことがたびたび起こった。

「先生、どうしても長時間眠れません」

すると今度はコレが追加された。

ビビットエース 1mg×2錠

ロヒプノールのジェネリック。中期型。これでようやく、朝まで眠れるようになった。

しかしこの薬、とんでもないシロモノだった。

記憶が飛ぶ。僕自身は、薬を飲んですぐに眠ったと思っている。しかし人に聞くとそんなことはない、この薬を飲んでしばらくして急に晴れやかな表情になり、数時間にわたって流暢にしゃべりまくると言うのである。言われてみればそんな「夢」を見たような気もするが、ほとんどおぼえていない。いわゆる薬物性健忘

周囲に迷惑なことこのうえない。さらにこの朦朧状態が翌朝から昼まで続く。夢と現実の世界を行ったり来たり。くわしい症状は以前の記事を参照。

「先生! いつまでたっても眠気がとれないんです!」

そして今度は逆に、目がさめるというベタナミンなる薬をもらった。2年前にうつ病適用外となったリタリンと似たような薬である。ようするに合法覚せい剤である。

賢い人はこのあたりで気づくべし(僕は気づけなかった)。

単に「朝方の生活パターンに変える」ために薬を飲み始めたのが、薬の副作用を抑えるために別の薬を追加し、さらにそれを抑えるために・・・・・・そして気づけばすっかり薬漬けになっている

素人なのでなんとも言えないが、薬をよく出す医者と、あまり出したがらない医者がいるのはたしかである。そして薬をある程度多く飲まなければならない病状があるのも確かだろう。でも僕はどう考えても飲みすぎだったような気がする。



posted by にあごのすけ at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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